Monthly Health Report (2014.11)

今月のことば

耳鳴り

耳鳴りは、実際には鳴っていない音が聞こえるように感じる現象です。どうして耳鳴りがするのか、身体のどこで起こっているのかなど、具体的なことは解明されていません。今のところ分かっているのは、加齢とともに自覚するようになり、次第に「キーン」や「ピー」という音から解放されなくなるということです。

病気がもとで起きる耳鳴りもあります。1週間以上耳鳴りがするようなら、耳鼻咽喉科で検査を受けることをおすすめします。高血圧、聴神経腫瘍、脳腫瘍、脳血管の異常といった病気が潜んでいるかもしれません。これらの病気がもとで起こる耳鳴りなら、病気の治癒・改善とともに治まっていきます。

ストレスが影響していることもあります。この場合の耳鳴りは、自律神経の乱れ=自律神経失調症が関わっています。自律神経は免疫力、内分泌機能、精神的なバランスなどをコントロールし、体内環境を整えていますが、ストレスの影響を受けやすく、ストレスを感じるとその機能が乱れ、頭痛やめまい、手や足のしびれなど、身体のあちこちに不調を引き起こします。耳鳴りもその1 つに数えられます。

残念ながら、耳鳴りの有効的な治療法はまだ見つかっていません。現在は症状別に治療を行っていますが、慢性的な耳鳴りの場合、完治は難しく、症状によって経過観察を続けるといった状況です。しかし、症状によっては気にならない程度まで和らげることは可能なので、医師・専門家に相談してみましょう。