Monthly Health Report (2015.10)

今月のことば

せきぜんそく

風邪でもないのにせきが1カ月以上も続く。せきが止まらず眠れない。長引く空せきに悩まされていませんか? その症状、せきぜんそくかもしれません。

せきぜんそくは、慢性にせきだけが続く病気で、気管支ぜんそくのように呼吸困難の症状はみられません。しかし、放置しているとぜんそくに移行する場合があるので、早期に治療する必要があります。原因はよくわかっていませんが、多くの場合、風邪がきっかけで起こり、風邪が治った後でもせきが続きます。

せきぜんそくの特徴は、①風邪のあとによく起こり、せきが3~4週間以上続く。②風邪薬やせき止めを飲んでも効かない。③気管支ぜんそくのようなゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸困難がみられない。④夜間から明け方にかけてせきが多くなる。⑤呼吸をしただけでせきこむ。⑥痰(たん)はほとんど出ないなどの症状がよくみられます。

せきぜんそくは、医療機関でも風邪か気管支炎と診断され、見過ごされることが少なくありません。せきぜんそくかどうかを判断するには、以下の診察方法があります。最初にレントゲンを撮り、結核や肺がんでないかを調べます。胸部に異常がみられなければ、気管支拡張薬を服用してせきが治まるかどうかを確認し、せきが治まるようなら、本格的な治療に移ります。治療薬には主に気管の炎症を抑える吸入ステロイド薬を服用します。夜間の不眠や生活に支障があるときは、貼付タイプの気管支拡張剤を併用します。胸部に貼って気管を拡げ、呼吸を楽にする効果があります。1~2週間で症状は改善してきますが、治療を途中で止めてしまうと再発し、ぜんそくへと移行するおそれがあるので途中で治療を中断せず、医師の指示に従ってしっかり治すようにしましょう。