Monthly Health Report (2016.10)

今月のことば

ユーグレナ

近頃、栄養食品などでよく耳にするユーグレナとは、どのような栄養素なのでしょうか。

ユーグレナは学術名で、別名ミドリムシとも呼ばれています。ミドリムシといっても、虫ではありません。藻類の一種で、ワカメや昆布の仲間です。葉緑素で二酸化炭素を吸収して光合成を行う植物の特徴と、水中を浮遊する生物の特徴を持っており、植物と生物の栄養素を併せ持った非常に珍しい生物です。一説では5億年以上前から生息し、さまざまな生き物の栄養源になってきたそうです。

ユーグレナには14種類のビタミン(α-カロテン、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンDなど)、11種類の不飽和脂肪酸(DHA、EPA、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)、9種類の必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、グルタミン酸など)、そのほか7種類の注目成分(β-グルカン、クロロフィル、ルテインなど)が含まれており、野菜(ビタミン)や魚介類(不飽和脂肪酸)の摂取量が減っている日本人の食生活にとって、不足しがちな栄養素を補ってくれる健康食材として注目されています。

栄養素は、単体で摂っても十分にその役割を果たすことができません。お互いの栄養素が補い合って、各々の効能が発揮されます。ユーグレナの利点は、いくつもの栄養素をまとめてバランスよく摂ることができるところです。最近、ユーグレナを使った栄養食品・ドリンクがいろいろと発売されていますが、ユーグレナはあくまで補助食品の1つです。健康を維持するためには、日頃から栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。そのうえで栄養バランスが偏りがちだと気になるときは、補助食品で摂取するようにしましょう。