Monthly Health Report (2016.12)

今月のことば

診療ガイドライン

『診療ガイドライン』とは、医療現場で適切な診断・治療を補助することを目的に、病気の予防から診断、治療、予後予測など、診療の根拠や手順について、専門家が最新の情報をまとめた指針です。

診療ガイドラインは医療従事者向けに書かれたものなので専門用語も多く、一般の人が読むには分かりにくいものになっていますが、最近はインターネットでも閲覧できるようになり、患者向けの解説も増えつつあります。受診する前にあらかじめ情報を得れば、医師や薬剤師などに質問もしやすくなります。

厚生労働省の委託で日本医療機能評価機構が運営しているホームページ『Minds(マインズ)』では、診療ガイドライン各種を無料で見ることができます。「診療ガイドライン」ではカテゴリー別、50音別にガイドラインを検索することができます。

「ガイドライン解説」は『診療ガイドライン』に沿って診断から治療への流れ、治療法の種類、日常生活を送るうえでの注意点などを一般向けにまとめたもので、病名からその解説が調べられるなど、患者が読んでも分かりやすい内容になっています。

こうした動きは、各種学会でも始まっています。日本乳癌学会の『患者さんのための乳がん診療ガイドライン』をはじめ、日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン』など、患者向けの解説を充実させ、インターネット上に公開。患者がガイドラインの作成に参加する動きも始まっています。

ガイドラインは、あくまで治療を選択する際の意思決定をサポートするものという位置づけではありますが、医療現場で広く利用されるようになれば、診療のレベルアップにつながるものと期待されます。