Monthly Health Report (2017.3)

今月のことば

スマホ老眼

スマートフォン(以下、スマホ)の長時間使用が原因による「スマホ老眼」が、20~30代の若年層を中心に広まっています。

スマホ老眼とは、スマホを近くで凝視しつづけることによって、眼のピント調節が上手くできなくなり、「小さな文字が読みづらい」、「近くのものを見ると視界がぼやける」といった加齢による老眼と同様の症状があらわれること。ただし、加齢による老眼とは異なり、症状は一時的なもので、次第に治まっていきます。

わたしたちの眼は、見るものとの距離に応じてピント(焦点)を合わせるようにできています。そのピント調節機能を司っているのが、カメラのレンズのような働きをしている「水晶体」と「毛様体筋(もうようたいきん)」と呼ばれる筋肉です。眼は毛様体筋を張ったり緩めたりすることで水晶体の厚みを変化させ、ピントを合わせています。

加齢による老眼は、年齢を重ねるとともに水晶体が硬くなり、毛様体筋が衰え、ピント調節機能が低下していきます。一方、スマホ老眼は至近距離でスマホを見つづけることで、毛様体筋が凝り固まり、ピント調節が一時的にできなくなって起こります。

また、わたしたちの眼は、遠くのものよりも近くのものを見ると疲れやすい構造になっているので、スマホのような小さな画面を至近距離で凝視していると眼に負担をかけ、毛様体筋が疲労を起こし、ピント調節が上手くできなくなって、スマホ老眼を引き起こします。

眼を酷使しないためには、スマホは1時間のうち10分ほど使用を止める。ときどき遠くを眺める。眼薬を活用するなど、定期的に休ませること。いつまでも疲れがとれないようなら、眼科に診てもらいましょう。