Monthly Health Report (2018.8)

今月のことば

無糖炭酸水

日中の水分補給にミネラルウォーターを飲用している人は多いでしょうが、最近では糖分を含まない「無糖炭酸水」を飲む人が増えてきています。その背景には、ウイスキーを炭酸水で割るハイボールブームがあると考えられていますが、無糖炭酸水を直接飲用した場合、健康にどのような影響を及ぼすのかが気になります。

炭酸水といえば、まず思い浮かぶのがコーラです。コーラは骨密度を減らすといわれていますが、そのほかの炭酸水も骨に何らかの影響を与えるのでしょうか。炭酸ガスを溶かした飲料水を飲んでも、骨密度に影響を及ぼすようなことはありません。2006年にアメリカで実施された疫学調査では、コーラを定期的に飲んだ高齢者の骨密度に若干変化がみられましたが、コーラ以外の炭酸飲料水を飲んでも骨密度に影響はないということが証明されています。

炭酸水が歯のエナメル質を溶かすのではないかとも懸念されていますが、水より酸性度が高いものの、炭酸水で歯のエナメル質が溶ける可能性は低く、糖入りの炭酸水に比べると100分の1以下なので心配いりません。

それでは、炭酸水をミネラルウォーターのように水分補給として飲用しても大丈夫なのでしょうか。炭酸水はミネラルウォーターと同様、体内で吸収されますが、胃の中で炭酸ガスが拡大するので、ミネラルウォーターを飲用したときよりも満腹感を覚え、食べ過ぎの抑制につながりますが、運動しているときはたくさんの水分を必要とするため、運動中の水分補給用には適していません。さらに、気泡が胃で拡大するため、胃酸が逆流する人、過敏性腸症候群、胃潰瘍の人にも適さないので注意してください。

なお、市販の炭酸水に塩分はほとんど含まれておらず、含まれていてもほんのわずかで、塩分の摂り過ぎにはなりません。