Monthly Health Report (2018.10)

今月のことば

睡眠負債

日々のわずかな睡眠不足がもとで疲労が体に溜まり、心身に負担をかけることを「睡眠負債」と呼びます。その影響が、まるで借金(負債)のように蓄積していくことから名づけられました。睡眠負債が長期に渡って続くと、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームといった生活習慣病やうつ病になるリスクが高まる危険があると考えられています。

睡眠負債の有無を見極めるには、休日にいつもより遅く起床してみること。二度寝してもかまわないので、アラーム、スマートフォンなどの電源は切り、雨戸やカーテンなどで室内に光が差し込まないように遮光しておきましょう。このような睡眠に理想的な環境では、体は負債を返済しようとします。時間を気にせずに眠ったとき、普段より3時間以上睡眠時間が長ければ、睡眠負債であると考えられます。

平日の睡眠不足を週末に解消しようと、昼近くまで眠るという人も多いでしょう。日頃、睡眠時間の短い人が、週末に長時間眠ると体内時計が狂いはじめ、社会に強制される生活時間と自分の体内時計が合わず、心身に不調をきたす「社会的時差ボケ(社会的ジェットラグ)」の原因にもなりかねません。実際の借金とは違って睡眠負債は一括返済ができない、と専門家は指摘しています。

睡眠負債を解消するには、睡眠時間を少しでも長く確保することです。専門家が推奨するのは、日頃の就寝時間を今より30分早め、週末も同じ睡眠時間を保つこと。早めの就寝が難しければ、睡眠の質を高めるようにしましょう。例えば、就寝前はスマートフォンやパソコンなどの強い光を見るのは避けること。自律神経が活発になり、寝つけなくなってしまいます。就寝30分前に入浴すると体が温まり、体温が下がる過程で眠りにつきやすくなります。