Monthly Health Report (2018.11)

今月のことば

顔ダニ

人の皮膚にはダニが寄生しています。誰の皮膚にもいるものらしく、手足にはほとんど見られず、主に顔の毛穴に生息していることから、「顔ダニ」と呼ばれています。顔ダニは皮脂を栄養にしており、皮膚分泌の盛んな額や鼻筋とその周辺に多く、ニキビの原因ともなります。症状が悪化して治りにくいニキビの場合、顔ダニの増殖がみられるため、別名「ニキビダニ」ともいいます。

免疫力が低下し、肌の状態が悪化すると顔ダニが増えすぎて、さまざまな肌トラブルにつながります。顔ダニの死骸や抜け殻が毛穴に詰まることで難治性のニキビになったり、顔ダニに対するアレルギー反応によって、かゆみを引き起こしたりします。ニキビの多くは皮脂分泌が乱れて毛穴が詰まり、アクネ菌が増えすぎることでできますが、症状が悪化して治りにくいときは顔ダニの増殖を疑いましょう。

まつ毛の毛根周辺に寄生する顔ダニ、「まつ毛ダニ」が増えすぎて起こる、目のトラブルもあります。まつ毛の毛根にフケや目やにがたまり、まぶたが炎症を起こすというもの。まつ毛が抜けやすくなるのも特徴です。放っておくとものもらいやアレルギー性結膜炎を発症することもあります。目の乾き、目の疲れ、目がごろついたり、重く感じたりといった症状があるときは、まつ毛ダニの仕業かもしれません。

顔ダニによるニキビの治療は、洗顔と塗り薬が中心となります。殺ダニ効果のあるものや、毛穴を広げて乾燥させる外用薬などで、増えすぎた顔ダニを抑制します。

顔ダニが原因で起こるまぶたの炎症に目薬は効かず、まぶたを清潔に保つことが予防・治療法になります。5分間、目の周辺を温めてマイボーム腺に詰まった脂を溶かし、まつ毛の根元周りを良く洗うことで改善します。

※まぶたの縁にある皮脂腺の一つ。油を分泌して、涙が蒸発するのを防いでいます。