Monthly Health Report (2021.4)

健康プラス

老若男女に知ってほしい「春の紫外線」リスクと対策

紫外線対策は、決して女性だけのものではありません。過剰な紫外線が体に与える影響は幅広く、感染症に繋がりやすい「免疫機能の低下」にも関連しています。紫外線A波は3~4月にかけて急増し、5月には真夏と同程度の量に達します。早めの対策を心がけましょう。

春の紫外線の特徴

太陽から放出される紫外線には、紫外線A波、B波、C波の3種類があり、地上にはA波とB波の2種類が到達しています。紫外線B波(UV-B)は「レジャー紫外線」と呼ばれ、8月に最も量が多くなります。一方、紫外線A波(UV-A)は「生活紫外線」と呼ばれ、春~初夏にかけて急増します。

紫外線A波は、3月には増加し始め、5月には真夏と変わらない量に達します。このA波は地上に到達する紫外線の約9割を占めており、紫外線対策は夏だけでなく春先から必要であることが分かります。

一般的に紫外線=夏のイメージが強い理由は、2種類の紫外線の働きの違いによるものです。真夏に多い紫外線B波には、日焼けやシミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を促す効果が強く見られます。

春に急増する紫外線A波にはこうした日焼けを促す働きはさほど見られませんが、代わりに肌の深部にある真皮層まで到達し、「線維芽細胞」を破壊します。

過剰な紫外線が招くリスク

肌の柔らかさや弾力性を維持しているのは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などですが、これらの成分を生成しているのが「線維芽細胞」です。紫外線A波を過剰に浴びることで線維芽細胞が破壊されると、髪や皮膚の老化・病気といったトラブルを引き起こしやすくなります。

紫外線はもともと体にとって必要不可欠なものです。しかし過剰に浴びれば、さまざまなリスクを招きます。環境省のホームページには、紫外線が関係する病気として下記のようなものが記載されています。

<紫外線が関係していると考えられている病気>

日焼け(サンバーン、サンタン)、紫外線角膜炎(雪目)、免疫機能低下、菱形皮膚、前がん症、皮膚がん、白内障、翼状片、など(環境省『紫外線環境保健マニュアル2020』より)

男性も女性も、また大人も子どもも、紫外線A波が強まる春先からきちんとUVケアを意識していくことが大切です。

図:日焼け止めに書かれた「SPF」「PA」って何? / 春の紫外線対策のポイント / 食事で体内からもケア!おすすめの栄養素