Monthly Health Report (2021.08)

今知りたい 季節の健康コラム

クーラー病

酷暑と呼ばれる暑さが続く日本の夏。体がだるい、やる気が出ない……そんな状態が続いているなら、それは「クーラー病(冷房病)」の症状かもしれません。

クーラー病とは、温度差の激しい屋外と室内を行き来することで体温調節機能が乱れ、体が気温にうまく適応できなくなってしまう状態のことです。体温を調節している自律神経系は、暑いところでは血管を広げて汗をかくことで熱を放出し、寒いところでは血管を収縮させて熱を逃さないよう体に留める働きをしています。クーラーのきいた室内と暑い屋外との行き来を繰り返すと、自律神経が混乱したりダメージを受けて機能が弱まったりすることがあり、正常な体温調節ができなくなってしまうのです。

クーラー病の代表的な症状は、だるさや疲れやすさが続くこと。また、冷えによる肩こり・頭痛、腹痛・下痢・便秘、食欲不振、不眠といった症状が現れることも多く、女性の場合は月経不順に繋がるケースもあります。クーラー病を引き起こす原因は「自律神経の乱れ」と「冷え」ですので、これらを上手に防ぐことが大切です。

対策として、まずは冷房の温度を見直してみましょう。自律神経は5℃以上の気温差があるとバランスを崩しやすいため、外気温マイナス5℃以内に設定するのがオススメです(※ただし熱中症を防ぐため設定温度の上限は28℃としましょう)。オフィスなど自分で設定温度を変えられない環境下では、上着やストールなどを用いて首元やお腹を冷やさないよう工夫してみてください。夜は38~40℃程度のお風呂にゆっくり浸かって体を温め、自律神経を整えましょう。テレワークで自宅にこもりがちな人は、定期的な換気や涼しい時間帯の外出など、外気に触れることもクーラー病の予防・改善に効果的です。また筋肉が少ないと体が冷えやすくなるので、休憩時のストレッチや定期的なウォーキングなどを意識して行いましょう。