Monthly Health Report (2021.11)

今知りたい 季節の健康コラム

冬型栄養失調

冷たい木枯らしが気になり始めるこの季節、冷えとともに意識しておきたいのが「冬型栄養失調」という症状です。秋から冬にかけての肌寒い時期は、体温を保とうとして身体が大量のエネルギーを消費します。そのため、夏場と同じように食事を摂っていても自然と栄養が不足しがちになり、心身にさまざまな不調が現れます。これが冬型栄養失調です。

冬型栄養失調の主な症状は、「まぶたがピクピク痙攣する」「口内炎ができやすくなる」「傷が治りにくくなる」「肌が乾燥する」「髪が抜けやすくなる」など。また精神面でも、倦怠感やイライラ、不眠、集中力の低下などが見られる場合があります。栄養失調状態が続くと心臓や血管の疾病に繋がることもあるため、上記のような症状が見られたら早めの対処が必要です。とくにダイエット目的等でカロリー制限をしている人は、冬型栄養失調を発症しやすいので注意しましょう。

この時期とくに不足しがちな栄養素は、体温を上げるために大量に消費されるビタミンBや葉酸、マグネシウム、脂質など。また疲労回復のために消費される鉄分やビタミンCにも注意が必要です。各栄養素を多く含む食品としては、ビタミンB(豚肉や魚介類)、葉酸(ほうれん草や春菊)、マグネシウム(大豆製品や玄米)、脂質(良質な食用オイル)、鉄分(レバーやココア)、ビタミンC(柑橘類やいちご)などが挙げられます。冬に旬を迎える食材も多いので、鍋料理などを活用し上手に栄養バランスを調整していきましょう。

また栄養素を運ぶのは血液ですので、全身に栄養が行き渡るよう血行を改善することも大切です。意識したいのは、首・手首・足首の、いわゆる「3つの首」を冷やさないような服装を心がけること。さらに軽い運動やマッサージなどで血流を促進し、夜はゆっくりお風呂に浸かって身体を中から温めましょう。