カロテンは、自然界に存在する脂溶性の色素成分(カロテノイド)の一種です。代表的なものにβカロテンやリコピンなどがあり、強い抗酸化作用を有します。
カロテンは、動植物に含まれる赤や黄色の色素成分です。代表的な種類としては、緑黄色野菜に豊富なβカロテンや、トマトに豊富なリコピン、みかんやパプリカに多く含まれるβクリプトキサンチンなどがあります。
カロテンの多くは強い抗酸化作用を持ち、体内で増えすぎた活性酸素を取り除き、細胞が受けるダメージを軽減して全身の老化を抑えたり、免疫機能を正常に保ったりする役割を果たしています。また、抗酸化作用により血中のLDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、血流を改善して動脈硬化や心疾患、脳卒中などのリスクを低下させます。
カロテンの中には、体内で必要に応じてビタミンAに変化する「ビタミンA前駆体」という種類のものもあります。ビタミンAは、口・鼻・のど・肺・胃腸などの粘膜や、全身の皮膚、髪の毛などの生成や修復に必要な成分です。ビタミンAに変換されたカロテンは、これら粘膜・皮膚・髪の毛の健康を維持し、風邪や口内炎、歯茎やのどの腫れ、アレルギー症状、一部のガンなどを予防する働きを担っています。
厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2020年版)では、カロテンの摂取目安量についてはとくに定められていません。通常の食事の範囲内であればカロテンの過剰摂取の心配はありませんが、サプリメント等で摂取する際には用法・用量を守りましょう。
カロテンを多く含む食品は、緑黄色野菜を中心とした野菜類(にんじん、トマト、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、アスパラガス、しそ等)、果物類(みかん、スイカ等)、牛・豚・鶏肉(レバー部分)、うなぎ、卵、チーズ、牛乳など。加熱調理し油と一緒に摂ることで、効率よく吸収できます。
出典/明治安田生命保険相互会社