Monthly Health Report (2025.10)

今知りたい 季節の健康コラム

マイコプラズマ肺炎

秋から冬にかけて注意したい「マイコプラズマ肺炎」は、呼吸器系の感染症です。これは一年中見られる感染症ですが、とくに晩秋から冬にかけて流行する傾向があります。初期症状は、喉の痛みや発熱、倦怠感、頭痛などで、多くの場合は数日後に咳が出始めます。咳が長引きやすいことが特徴の1つで、症状は3~4週間ほど続くことも珍しくなく、とくに夜間に悪化しやすい咳が睡眠の質を下げたり、体力を消耗させたりします。

感染者は14歳以下の若年層が8割を占めますが、大人の感染も多く見られます。軽症で済むケースがほとんどですが、中には肺炎が進行して呼吸困難を伴うケースや、中耳炎、脳炎、胸膜炎、心筋炎などの合併症を起こすケースもあり、早めの受診が肝心です。

マイコプラズマ肺炎の原因となるのは、「肺炎マイコプラズマ」という病原体です。主な感染経路には、感染者の咳やくしゃみなど飛沫による「飛沫感染」と、感染者と直接接触することによる「接触感染」があります。潜伏期間は2~3週間と比較的長く、症状が出ていなくても周囲にうつす可能性があるため、学校や職場など人が集まる場所では注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎の予防には、日常生活での感染対策が重要です。マスクの着用と、外出後の手洗い・うがいを徹底し、タオルや食器の共有を避けることが感染防止に有効です。また、咳やくしゃみが出るときは、マスクやハンカチで口と鼻を覆う咳エチケットを守りましょう。

さらに、充分な睡眠をとること、バランスのとれた食事を意識すること、そして室内でのこまめな換気を心がけることも大切です。流行期には、人混みや換気の悪い場所を避けるなど、生活環境の工夫も予防につながります。秋から冬への季節の変わり目は、身体に負担が積み重なりやすい時期です。日々の習慣を見直すことで、体調を整えていきましょう。