Monthly Health Report (2025.12)

今知りたい 季節の健康コラム

あかぎれ

冬は、乾燥による肌トラブルが増える季節です。中でも多いのが、指先やかかとなどにできる「あかぎれ」。乾いた空気や冷たい風により、皮膚の水分と油分が奪われると、肌の表面が硬くなって小さなひび割れが起こりやすくなります。そこに刺激や摩擦が加わって亀裂が深くなると、ぱっくり割れて痛むあかぎれに進行します。冬に多い症状ですが、エアコンの効いたオフィスなど乾燥した環境では、季節を問わず注意が必要です。

あかぎれは、初期の「ひび」から始まり、悪化すると「傷」の状態になります。ひび割れが真皮まで達すると、赤く腫れたり出血したりすることも。とくに、皮脂腺が少なく乾燥しやすい手のひらやかかと、皮膚がよく動く指の関節や唇といった部分は、亀裂が入りやすい場所です。小さな傷と思っても、痛みで家事や仕事がしづらくなるなど日常生活に影響するケースも多く、放っておくとそこから細菌が入り込んで炎症や感染を起こすおそれがあります。

あかぎれの原因は、大きく「乾燥」「刺激」「栄養不足」の3つに分けられます。乾燥は肌のバリア機能を弱め、水分を保つ力を低下させます。そこに洗剤や熱いお湯、紙などの刺激が加わると、皮膚の表面が傷つきやすくなります。さらに、食生活の偏りによる栄養不足や、年齢とともに減る皮脂の分泌も、肌の修復を妨げる要因です。ビタミンやタンパク質が不足すると、傷の治りが遅くなり、あかぎれが長引くことがあります。

あかぎれの予防・改善には、ひび割れしやすい部分を刺激や乾燥から守る習慣が大切です。たとえば、加湿器や濡れタオルを使って室内の乾燥を和らげ、手洗い後や就寝前には保湿クリームなどで保湿ケアを行いましょう。家事や水仕事の際は、綿手袋の上にゴム手袋を重ねること、また食事面では、皮膚の修復に関わるビタミンA・C・Eや亜鉛を摂ることがおすすめです。