「先月異動していったアイツ、転属先でもブイブイ言わせてるらしいよ」「すいません、ブイブイって何ですか?」……後輩や部下に言われたら、結構ショックなこの返し。でもじつは「ブイブイ」という言葉が最も流行したのは、昭和の終わりから平成初期。もう30年以上も前のことなんです。
「ブイブイ言わせる」は「威勢を誇り、幅をきかせる」という状態を表す言葉で、バブル期真っ只中の1980~90年代にかけてよく使われていました。敬意を込めてポジティブに、また、やっかみを込めてネガティブに。どちらのニュアンスも併せ持つこの流行語は、景気自体がうなぎのぼりの時代に即し、またどんな場面にも汎用性高く使える便利な表現だったのでしょう。
ブイブイの語源には諸説あります。「勝者に対し敗者が飛ばすブーイングの声」説、「暴走族のバイクのエンジン音」説、「派手に飛び回る様子を表す関西の方言」説、など。いずれにしても威勢よく活躍するタフな人物像が浮かんでくる辺り、オノマトペとしてはこの上なく優秀と言えそうです。