テオブロミンは、カカオ豆に含まれるアルカロイド(天然有機化合物)です。チョコレートの苦味成分として知られ、気分をリラックスさせる働きがあります。
チョコレートやココアの原料となる、カカオ豆。そのカカオ豆の風味を生んでいる苦味成分が、テオブロミンです。テオブロミンは、カフェインと同じく「キサンチン誘導体」と呼ばれる物質の一種で、人間の中枢神経に刺激を与え、覚醒や興奮を促す作用を持っています。
テオブロミンは、大脳皮質を刺激して興奮を促し、集中力や記憶力を高める効果を持つとされています。また、ストレスを緩和する脳内物質セロトニンの分泌を促進させるため、リフレッシュやリラックスにも効果的です。その他の効果・効能としては、毛細血管の刺激による血管拡張(血行促進)、血流の改善による血圧低下、気管支拡張作用、利尿作用などが挙げられます。
また、マウスによる実験では、テオブロミンに脂肪の蓄積を抑える効果も認められています。ただし、テオブロミンが豊富なチョコレートやココア等は、脂質や糖質も多く含む高カロリーな食品であり、これらを過剰に摂取すれば肥満や生活習慣病に繋がるため注意が必要です。
厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2020年版)では、テオブロミンの摂取目安量についてはとくに定められていません。欠乏による影響はあまり心配ありません。むしろ過剰摂取により頭痛や吐き気を引き起こすことがあります。
テオブロミンを多く含む食品は、カカオ豆から作られるチョコレートやココアなど。適量であればリラックス&リフレッシュ効果が期待できますが、興奮作用や利尿作用も強いため、過剰な摂取は控えましょう。また不眠や中途覚醒を引き起こしやすいため、睡眠の質向上のためには夕方以降の摂取も控えたほうが無難です。
出典/明治安田生命保険相互会社