Monthly Health Report (2023.12)

あの日あのとき… なつかしの流行語

竹の子族

「竹の子族」は、1980年代前半に東京・原宿の歩行者天国(通称「ホコ天」)で踊っていた若者たちの呼び名です。ラジカセを囲みディスコミュージックに合わせて路上で踊る彼らの姿は、当時の社会現象となりました。

竹の子族のトレードマークは何と言っても、目を引くユニークなファッションとド派手なメイクです。彼らは男女ともに、鮮やかな柄かつ派手な色の服を身にまとい、「ハーレム・スーツ」と呼ばれるゆったりとしたシルエットのファッションを定番としていました。「竹の子族」という名前は、彼らの多くが竹下通りにある「ブティック竹の子」の服を愛用していたことに由来します。1979年に開業したこのブティックは、2023年現在も営業を続けており、今でもカリスマ的な人気を誇る竹下通りのランドマーク的存在となっています。

ブームの最盛期には、50以上のチームに2000名以上のメンバーを擁していた竹の子族。ホコ天は10万人を超える聴衆で賑わい、身動きが取れない状態にもなったといわれています。