Monthly Health Report (2024.01)

あの日あのとき… なつかしの流行語

タンマ

耳にすると思わず懐かしくなってしまう「タンマ」という言葉。「タンマ」は「ちょっと待って」という制止の意味を持つ言葉で、主に子どもたちが遊びの最中、何らかの必要があってプレイを一時停止したいときに使われています。

「タンマ」が流行し始めた時期は定かではありませんが、昭和中期には使われていました。一説によれば第二次世界大戦後、英語が大量流入した時期に生まれたといわれています。その語源にも諸説あり、「待った」の「ま」と「た」が逆になった言葉遊び説や、「タイム」もしくは「タイムアウト」が音変化した説、「いったん待って」が省略された説、また短い休止を意味する「短間」説などがあげられます。中でも異色なのは、器械体操の滑り止めに使われる炭酸マグネシウムが「タンマ」と略され、競技中にその場を離れる際そのタンマを手につけることから生まれた、という説でしょう。

いずれにせよ、「タンマ」は現在でも子どもたちの間で広く使われている、格別息の長い流行語といえます。