Monthly Health Report (2024.04)

あの日あのとき… なつかしの流行語

A面/B面

音楽を配信で手軽に楽しめるようになった近頃。「A面/B面」という言葉をめっきり聞かなくなりました。昭和~平成初期に青春を過ごした人は、そこはかとない寂しさがあるのではないでしょうか。

「A面/B面」はもともと、両面に情報を書き込むことができるアナログレコードにおいて、それぞれの面に収録された曲を指す言葉として使われ始めた言葉です。レコードの表側に収録された曲をA面(曲)、裏側に収録された曲をB面(曲)と呼び、その文化は片面収録が基本のシングルCDにも受け継がれました。多くの場合、A面曲が盤のタイトルとして、またプロモーションのメインとして展開されましたが、あまり宣伝に乗らないB面に優れた楽曲が隠れているケースも多々あり……。コアな音楽ファンにとって、B面に名曲を発見することは密かな楽しみでもありましたよね。

ネット配信の発展により「面」という概念自体が不要な時代になりましたが、今もつい「B面」と口をついて出てしまう人は意外と多いかもしれません。