湿度が高くなる梅雨どき、エアコンを使い始める家庭も多いでしょう。ここで注意したいのが、カビによる健康被害です。エアコン内部にはカビが発生しやすく、手入れを怠ると深刻なアレルギー症状を引き起こすことがあります。
室温をコントロールするために、エアコンの中では温度差のある空気同士が触れ合っています。すると結露が生じてジメジメとした環境が出来上がり、これがカビの温床に変わります。一般に、カビは温度が20~28℃前後で活動が活発になり、湿度が高い環境を好みます。6月はこれらの条件が揃いやすいうえ、冬から春にかけて蓄積されたホコリや花粉も栄養となるため、カビが増殖しやすいのです。
カビが放出する胞子を吸い込むと、人体には悪影響が現れます。具体的には喘息や鼻炎、肺炎、アトピー性皮膚炎といったアレルギー性の症状が多く、とくにシックハウス症候群はカビによって引き起こされる深刻な問題の1つです。シックハウス症候群では呼吸器の症状に加え、頭痛やめまい、吐き気、目の刺激、皮膚の痒みや湿疹など、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。高齢者や小さな子ども、既存の呼吸器疾患を持つ人はとくに注意が必要で、これらの健康リスクを避けるためには、カビの予防と対策が重要です。
カビによる被害を予防するためには、まずエアコンの定期的な清掃を意識しましょう。エアコンのフィルターや内部を清潔に保つことで、カビの繁殖・拡散を大幅に防ぐことができます。また室内の湿度をコントロールすることもカビ対策には役立ちます。除湿器の使用や、適切な換気、竹炭やシリカゲルを使った湿度対策がおすすめです。
カビは見えないところで静かに繁殖し、私たちの健康を脅かす恐れがあります。梅雨の期間にはエアコンの清掃と室内の湿度管理に注意し、健康を守りましょう。
出典/明治安田生命保険相互会社