銅は、人体に不可欠なミネラルの一種です。体内で鉄分を運搬して赤血球の生成を助け、貧血予防や免疫機能維持、活性酸素の除去などに寄与しています。
銅は成人の体内に約70~100mg含まれている栄養素で、微量ながらも私たちの健康に欠かせない役割を果たしています。具体的には、鉄分の運搬と貧血予防、エネルギーの産生、免疫機能の維持・向上、骨や髪の健康維持、活性酸素の除去などに関与しています。
中でも大きな役割は、鉄分の運搬と貧血予防に関わることです。私たちの血液には、酸素を運ぶ赤血球という細胞が存在します。赤血球を構成しているヘモグロビンは鉄を主成分とする赤い色素で、このヘモグロビンの生成に必要な鉄分を運搬するのが、銅の役割です。体内で銅が欠乏すると、ヘモグロビンの生成効率が低下し、貧血の症状が現れます。また、免疫力の低下や動脈硬化、骨異常、毛髪異常、神経系の異常なども、銅の欠乏によって引き起こされる可能性があります。
一方で、サプリメントの大量摂取や、銅製の食器・調理器具による酸性食品の取り扱いなどは、銅の過剰症を引き起こすリスクがあります。欠乏症、過剰症、ともに健康な人が通常の食生活を送る場合はほとんど心配ありませんが、摂取量は適量を心がけましょう。
厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2020年版)によると、18歳以上における銅の摂取推奨量は、男性で0.9mg(75歳以上0.8mg)/日、女性で0.7mg(妊婦は+0.1mg、授乳婦は+0.6mg)/日です。
銅を多く含む食品は、魚介類(干しエビ、ほたるいか、イイダコ、牡蠣など)、肉類(牛・豚・鶏のレバーやハツなど)、大豆製品(きなこ、納豆、豆腐、がんもどき、油揚げなど)、カシューナッツ、アーモンド、そら豆、ココア等です。
出典/明治安田生命保険相互会社