Monthly Health Report (2024.09)

ゆるやかメンタルヘルス術

リスクを知って心身を守ろう
上手な「リベンジ夜ふかし」対策

昼間は仕事で忙しく、ゆっくりできるのは夜だけという人は多いもの。好きなことをするために、あなたもつい危険な「リベンジ夜ふかし」をしていませんか? 今回は「リベンジ夜ふかし」の意外なリスクと、健康を保ちながらリフレッシュする上手な対処法についてご紹介します。

リベンジ夜ふかしとは

リベンジ夜ふかしとは、日中に自分の時間を持てずやりたいことをやれなかった人が、睡眠時間を削って自分の時間を得る行為を指します。仕事や家事、育児などで忙しい方は、多忙なスケジュールやストレスから解放されるために、リラックスや趣味の時間を夜に確保することも多いのではないでしょうか。

たとえば、あなたは夜遅くに映画を観たり、ゲームをしたり、読書にふけったりすることで、日中のストレスを解消しようとしたことはありませんか? また、「もう寝なくては」と思いながらもついついネットやSNSを見続けてしまうことはないでしょうか?

こうした行動は、一時的には気分転換やリフレッシュにつながるかもしれません。でも長期的には健康やメンタルに悪影響を及ぼす可能性があります。

リベンジ夜ふかしがメンタルに与える影響

リベンジ夜ふかしには、短期的に見ればいくつかのメリットがあります。まずは、自分が本当にやりたいことに着手できること。趣味に打ち込む時間がわずかでも確保できると、達成感を得られますよね。「誰にも干渉されず好きなことができた」という満足感は、一時的なストレス解消につながるかもしれません。

しかし、リベンジ夜ふかしは大きなデメリットも秘めています。それは、睡眠不足による健康リスクです。睡眠は本来、身体の疲労回復や、傷ついた細胞の修繕、記憶や情報の処理など、重要な役割を担う時間です。その睡眠時間が不足すれば、脳や身体に影響が現れ、心身の不調を招くリスクが高まります。

とくにリベンジ夜ふかしが習慣化している場合、心身への影響が心配です。慢性的な睡眠不足は、頭痛や疲労感といった体調不良のほか、集中力や判断力の低下、イライラや怒りっぽさ、気分の浮き沈みといったメンタル面での不調を招き、これが続くとうつ病や不安障害などを引き起こすこともあります。

こんな人はとくに要注意!

リベンジ夜ふかしを改善するには

■「やらなくてもいいこと」を見つける
自分の心と身体の健康を第一に考えて、無理のない範囲でリラックスする時間をつくりましょう。そのためには、夜ふかしをするのではなく、日中に詰まった「やるべきこと」のタスクの中から、「やらなくてもいいこと」を見つけるのがおすすめです。とくに、つい完璧を目指してしまいがちな人は、自分の理想の8割を目安に仕事をすると、業務時間を短縮しやすくなります。
■日中に少しずつでも好きなことをする
日中のスケジュールの中に、少しずつでも良いので、自分のための時間を確保しましょう。たとえば、昼休みに短時間の散歩をしたり、仕事の合間に5分間だけ化粧室でぼんやりしたり。そんなふうにこまめにストレスを解消すると、心に余裕が生まれてくるかもしれません。
■考え方を「睡眠中心」にシフトする
私たちの身体と心にとっては、睡眠こそが最高のご褒美だと考えてみましょう。質の高い睡眠をとれば、翌朝には心身ともにリフレッシュできます。やりたいことがあるなら、頭がぼーっとした状態で夜ふかしするよりも、早起きして臨んだ方が快適にできるはずです。

睡眠の質を上げることも大切

リベンジ夜ふかしを避けるためには、睡眠の質を上げることも大切です。睡眠の質が改善されると集中力や判断力も向上し、仕事や家事など「やるべきこと」が効率的に進められます。また、質の良い睡眠はストレスの緩和にもつながり、夜ふかしをしなくても気持ちをリフレッシュさせやすくなります。

質の高い睡眠をとるためにも、まずは規則正しい生活リズムを整えましょう。休日の寝溜めを避け、毎日同じ時間に寝起きすることで体内時計が整います。体内時計が整えば自律神経のバランスも整い、睡眠の質が上がるだけでなく抑うつ状態の予防にもつながります。

また、寝床に入る1~2時間前に温かいお風呂に入りましょう。おすすめは、40℃前後のお湯に15分以上浸かること。お風呂に浸かると身体の深部体温が一時的に上がり、その後下がっていくことで自然に眠気が促されます。

リベンジ夜ふかしによる睡眠不足は、長期的に見ればメンタルや健康に悪影響を及ぼします。日中からこまめにストレスを解消し、夜はぐっすり眠れるよう工夫していきましょう。