Monthly Health Report (2025.05)

あの日あのとき… なつかしの流行語

銀ブラ

「今日は銀ブラでもしようか」なんて誘いを受けたら、あなたはどんなシーンを想像しますか? 銀座の街をぶらぶらと散策しながら、ショッピングやカフェを楽しむ……そんなイメージをもつ人が多いでしょう。

「銀ブラ」が流行し始めたのは大正時代ですが、その前(1910年ごろ)にはすでに言葉として存在したといわれます。大正時代の銀座は日本の近代化の中心であるとともに、関東大震災からの復興における希望の象徴でもありました。震災で失われた煉瓦街の跡地には、百貨店や喫茶店が次々にオープンし、街灯が立ち並ぶモダンな通りには洒落た洋服を着た人々が行き交い、日本における西洋文化やトレンドの発信地となっていったのです。

「銀ブラ」の語源には諸説あり、「銀座をぶらぶら歩くこと」に並ぶ説として「銀座の有名な喫茶店でブラジルコーヒーを飲むこと」というものもあります。どちらの説が正しいかは意見が分かれるところですが、銀座を愛する人々の想いが込もった言葉であることは間違いありません。