セレンは、健康維持に欠かせない必須ミネラルの1つです。強い抗酸化作用をもち、免疫機能の維持や甲状腺ホルモンの代謝など、重要な役割を担っています。
セレンは、ヒトの体内で重要な役割を果たす必須ミネラルの1つであり、ごく微量ながらも健康維持に不可欠な成分です。その最大の特徴は、抗酸化作用が強いこと。細胞を酸化ストレスから守る酵素の構成成分として働き、体内の活性酸素を除去することで、老化の進行や生活習慣病のリスクを低減します。
また免疫機能の調整にも関与しており、感染症の予防や炎症の改善に役立ちます。免疫細胞の働きを強化してウイルスや細菌に対する抵抗力を高めるため、風邪やインフルエンザの予防にも有効です。
さらに、セレンは甲状腺ホルモンの働きを維持するためにも欠かせません。甲状腺ホルモンは、脂肪や糖分を燃焼させてエネルギー代謝を調整する役割をもつほか、交感神経を刺激して心肺機能や発汗などを調節する役割を担っています。甲状腺ホルモンの活性化にはセレンが不可欠であり、セレンが不足すると、倦怠感や体重増加などの症状が現れることがあります。
厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2020年版)によれば、18歳以上におけるセレンの食事摂取推奨量は、男性で30μg/日、女性で25(妊婦は+5、授乳婦は+20)μg/日です。ただし一般的な食生活において不足することはほとんどなく、むしろ過剰摂取に注意が必要です。同基準による18歳以上における耐容上限量は、男性で400~450μg/日、女性で350μg/日とされています。
セレンは主に、魚介類(かつお、いわし、たらこ、マグロ、わかさぎ等)、穀類(パン、マカロニ、パスタ、そば、オートミール等)、肉類(豚ヒレ肉等)、大豆製品(納豆、豆腐等)、きのこ類(マッシュルーム、きくらげ、しいたけ、ひらたけ等)に豊富に含まれています。
出典/明治安田生命保険相互会社