Monthly Health Report (2025.09)

今知りたい 季節の健康コラム

秋の体内時計リセット

日照時間が短くなり、朝晩の冷え込みも気になり始める秋。この季節は、私たちの「体内時計」が乱れやすくなるタイミングです。体内時計とは、脳や内臓の動きをコントロールしている24時間周期の生体リズムのこと。体内時計は、朝の光や気温の変化によって毎日整えられていますが、秋になるとこうした「外部からの合図」が弱まり、リズムが乱れやすくなります。

体内時計が乱れると睡眠に影響が出やすく、「起きてもすっきりしない」「日中に眠気が続く」「夜になっても眠くならない」といった不調が多く見られます。セロトニンという“心の安定ホルモン”も減少しやすくなり、気分の落ち込みや集中力の低下も起こります。とくに更年期世代は、自律神経やホルモンの調整力が落ちているケースが多く、こうした変化をより強く感じやすいといえます。

さらに、朝晩の寒暖差が大きいことも秋の特徴です。急な気温の変化に身体がついていけず、自律神経が消耗してしまうと、体温や血圧のコントロールが乱れ、だるさや肩こり、胃腸の不調が出やすくなります。夏の疲れが残っている場合、こうした変化に対応する調整機能がさらに弱まり、体内時計のズレが戻りにくくなります。

体内時計のリズムを整えるには、まず朝の光を味方につけることが大切です。起きたらカーテンを開けて日光を浴び、可能であれば散歩に出て日光を全身で浴び、体内時計をリセットしましょう。また、毎日の起床・就寝時間をできるだけ一定に保つことも重要です。休日も平日と同じ時間に寝起きし、日中に軽く運動して夜のリラックスタイムとのメリハリをつけましょう。また、寝る直前にはスマホの使用や飲酒を控え、朝食にトリプトファンを含む食品(乳製品、大豆製品、卵、バナナなど)をとるのもおすすめです。秋の不調を軽やかに乗り越え、心地よい毎日を取り戻していきましょう。