「ガラケー」というフレーズを聞くと、懐かしさを覚える方は今でも多いでしょう。ガラケーとは「ガラパゴス携帯」を略した言葉で、日本独自に進化した従来型携帯電話、いわゆるフィーチャーフォンを指します。
この呼び方は、海外市場と切り離された環境で進化を遂げた日本の携帯電話を、ガラパゴス諸島の生態系に例えた造語です。当時の日本の携帯市場は、折りたたみ式、防水仕様、ワンセグやおサイフケータイといった独自機能を次々開発していきましたが、国際的な標準規格との互換性を欠くことから「ガラパゴス化」と揶揄されることもありました。
やがて、スマートフォンと区別するための呼称として定着した「ガラケー」という言葉は、2010年には流行語大賞の候補にもあげられています。ガラケー全盛期の日本では、着うたやデコメで個性を表現し、赤外線通信で友人と連絡先を交換する、といった文化が広がっていました。携帯電話は単なる通信手段ではなく、生活スタイルそのものを彩る存在だったのです。