「うまくいかない」「批判された」……そう感じると、気持ちは落ち込みやすいもの。でも視点を少し変えるだけで、同じ出来事が全く違う意味を持ち始めるかもしれません。今回は、物事を前向きに捉えて成長の機会に変える「リフレーミング思考」の活用法を紹介します。
リフレーミング思考とは、1つの出来事を「別の角度から見直す」考え方のことです。たとえば、電車が遅れて予定に間に合わないとき、「ついていない」と思うか「おかげで休憩できた」と考えるかで、気分は大きく変わります。
この考え方は、「NLP(神経言語プログラミング)」という心理学の手法としても取り入れられています。NLPは「考え方や行動のパターンを変えると、その後の気持ちや行動も変わる(ネガティブな出来事も「役に立つ経験」へと変えられる)」とする心理学的アプローチで、リフレーミングはその土台となります。
リフレーミング思考のポイントは、現実をそのまま受け入れつつ、新しい意味を探す点です。たとえば、仕事のやり方について部下に意見されたとき、「反発された」と感じるのではなく、「積極的に意見を出してくれる貴重な存在」と捉え直せば、信頼関係がぐっと深まります。このように、同じ物事でも別の角度から見ると全く違って見えるものです。
リフレーミングの効果の1つは、「気持ちを立て直す力がつくこと」です。たとえば営業で契約を逃してしまったときに、「自分は向いていない」と落ち込むのではなく、「次に成功するための改善点が明確になった」と考え直せば、失敗が成長の材料となり、気持ちも前向きになります。
また、「周囲との摩擦を減らせること」も重要なメリットです。たとえば、家族に家事のやり方を注意されたとき、「文句を言われた」と受け取ればケンカの火種になりますが、「より良い結果が得られるように教えてくれている」と捉えれば、協力関係が強まります。職場でも同じで、上司からの指摘を「批判」ではなく「期待の表れ」と見直すと、関係性が良好になります。
さらに、「自己肯定感が高まること」も見逃せません。たとえば「飽きっぽい性格」も、「新しいことに挑戦する力」と捉え直すと、短所が長所に変わり、自分に自信が持てるでしょう。
リフレーミングには、大きく分けて「状況」と「内容」の2種類があります。
出典/明治安田生命保険相互会社