Monthly Health Report (2025.11)
ゆるやかメンタルヘルス術
あたため、ゆるめて、整える
「温活」でメンタルケアしよう
疲れが抜けない。眠れない。イライラが抑えられない……それらの不調は「冷え」が招いているものかもしれません。現代人が抱えやすい「なんとなくの不調」は「温活」で回復することがあります。今回は、多忙でも無理なくできる「温活メンタルケア」について紹介します。
冷えとメンタルの「意外なつながり」
ストレスを感じると「お風呂に入りたい」「温かい飲み物がほしい」と、無意識にぬくもりを求めることがありますが、これには医学的な理由があります。私たちの心と身体は、想像以上に深くつながっていて、身体が冷えると血流が悪くなり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。その結果、眠りが浅くなったり気分が落ち込みやすくなったりするのです。
そんなときに有効なのが、身体を温めるちょっとした行動、すなわち「温活」。冷えが原因で調子が崩れそうなときは、首や肩、手首・足首、目元、お腹などを温めてみてください。身体が適度に温まれば、副交感神経のスイッチがオンになり、緊張がほぐれて気持ちがリラックスします。
とは言え、「熱い/暑い」と感じると、かえって神経が興奮してしまいます。温活では、どのような方法であっても共通して、「心地よく感じる温かさ」を意識することが大切です。
温活で得られるメリット
「最近、気分が落ち込みやすい」「朝、ぼんやりして頭が働かない」。そんなときこそ、温活を試してみてほしいタイミングです。身体を温めることには、たくさんのメリットがあります。
まずは「気分が安定すること」。身体への適度な温熱刺激が、休息を司る副交感神経を優位にさせることで、精神的な緊張がやわらぎ、気持ちが落ち着きやすくなります。
次に、「睡眠の質の改善」です。とくに、最も手軽な温活の1つでもある「夜の入浴」は、深部体温の上昇→下降という一連の変化を通じて、自然な眠気を引き出すことが知られています。夜ぐっすり眠ることができれば、翌日も元気に活動できるでしょう。
また、温活は「集中力やパフォーマンスの向上」にもつながります。これは、身体が温まることで血流が良くなり、脳への酸素供給がスムーズになって、思考がクリアに働きやすくなるためです。そして何より、「ちゃんと自分をケアできている」という実感は、日常的な安心感と自己肯定感を支えることに役立ちます。
こんな人には温活がオススメ!
- □ なんとなく疲れが抜けない人
- □ ちょっとしたことでイライラする人
- □ 気温差で体調を崩しやすい人
- □ 季節の変わり目に落ち込みやすい人
- □ 夜なかなか寝つけない人
- □ 朝すっきり起きられない人
- □ 手足やお腹が冷えやすい人
- □ 肩こりや頭の重さがつらい人
- □ PMSや更年期がつらい人
- □ リラックスするのが苦手な人
朝・日中:忙しい時間帯は「ながら温活」を
- ■朝は「コップ1杯」の白湯からスタート
- 人は夜寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。そこで、朝起きたらまずコップ1杯の白湯(ぬるめのお湯)を飲んで、内側から身体を温め、目覚めさせましょう。白湯が苦手な方は、常温の水でもOK。冷たい飲み物を避けることがポイントです。
- ■足元を温めて血流改善→集中力アップ
- オフィスワークで座りっぱなしの時間が増えると、全身の血流が滞り、身体が冷えて集中力の低下を招くことも……。そこで、レッグウォーマーやルームシューズ、膝掛け、お腹や腰に貼るカイロなどを活用し、足先や下半身を冷やさない工夫を取り入れましょう。
- ■休憩時間に「蒸しタオル」で疲れをリセット
- お昼休みや休憩時間に電子レンジを使えるなら、濡らしたタオルを温めて蒸しタオルを作りましょう。首にあてて数分目を閉じるだけで、身体も心もほぐれます。市販の温熱シート等を活用するのもオススメです。
夜:一日の終わりに「リラックス温活」を
- ■ぬるめのお風呂で、副交感神経をオンに
- 一日の終わりに心身を整える温活。夜の温活でもっとも基本となるのが、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることです。お湯の温度の目安は、ややぬるめの38~40℃。時間は10~15分程度、湯船にゆったり浸かりましょう。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうため要注意です。
- ■就寝前にはホットアイマスクや湯たんぽを
- お布団に入る前のリラックスタイムには、ホットアイマスクや湯たんぽなどを使って、目元や首・肩、お腹をじんわり温めてみてください。副交感神経が働きやすくなり、心も身体も自然とゆるみます。
- ■就寝中は、冷えやすい「3つの首」をケア
- 首元・手首・足首の「3つの首」は、冷えを感じやすい部位の代表格。冷え性が気になるときには、ネックウォーマーなどを使ってこれらの部位を温めると良いでしょう。なお、睡眠中に着用するなら、汗がこもるため冷えやすい靴下よりも、足先が出るレッグウォーマーがオススメです。
出典/明治安田生命保険相互会社