GABA(γ-アミノ酪酸)は、アミノ酸に分類される化合物です。神経の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質として働くほか、血圧の低下にも寄与します。
GABA(γ-アミノ酪酸)は神経伝達物質の一種で、とくに神経の興奮を落ち着かせる「抑制性」の働きを持ちます。私たちの身体は、ストレスを感じたり緊張が続いたりすると、心拍が早くなり、血圧が上昇します。GABAは、そうしたストレスによる過剰な神経反応を和らげ、脳と身体のバランスを整える役割を担っています。
ストレス軽減だけでなく、血圧上昇を抑える働きも重要です。神経が興奮して交感神経が活性化すると、血管が収縮して血圧が上がりやすくなりますが、GABAにより交感神経の働きが抑制されると、血管が拡張されて血圧の低下が促されます。
また、GABAの働きにより自律神経のバランスが整うことで、睡眠の質の改善にも役立つ可能性が示唆されています。睡眠への効果についての科学的根拠はまだ研究途上であるものの、多忙な現代社会において、リラックス習慣をサポートする貴重な成分として注目されています。
厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2025年版)によると、GABAの摂取目安量についてはとくに定められていません。一般に、精神安定作用を期待する場合は約26~70mg/日、血圧降下作用を期待する場合は約10~80mg/日が目安とされます。
GABAを多く含む代表的な食品は、野菜類(トマト、かぼちゃ、ナス、ほうれん草、ケール、ブロッコリー等)、根菜類(じゃがいも、山芋、さつまいも等)、果物(バナナ、メロン、みかん、ぶどう等)、発酵食品(漬け物、納豆、味噌、ヨーグルト、甘酒等)、チョコレート、ココアなどです。GABAは体内に蓄積されにくく、ストレスによって大量消費されるため、バランスの良い食事から取り入れていきましょう。
出典/明治安田生命保険相互会社