Monthly Health Report (2025.07)

暮らしの栄養素メモ

システイン(シスチン)

システイン(シスチン)は、抗酸化作用を持つアミノ酸の一種です。代謝や解毒に寄与しているほか、髪・肌・爪の健康維持にも重要な役割を担っています。

システインの働きと特徴

システインは、タンパク質に含まれる「含硫(がんりゅう)アミノ酸」の一種です。含硫アミノ酸とは硫黄を含んだアミノ酸のことで、鉛や水銀といった有毒物質と結合し、これらを体外へ排出しやすくする性質を持っています。

自然界に存在するシステインは「L-システイン」とも呼ばれ、通常、食事やサプリメントから摂取されます。また、システインが2つ結合したものは「シスチン」と呼ばれます。

システインの特徴は、強い「抗酸化作用」と「解毒作用」です。システインは体内で抗酸化物質の合成を助け、髪や肌、爪などの代謝(ターンオーバー)を促進します。また、肝臓でのアルコール分解のサポートや、体内に入り込んだ有害物質の無毒化を助ける役割も果たします。紫外線などの外的ストレスから細胞を守り、メラニンの生成を抑制する働きがある「美白成分」としても注目されており、シミやシワの予防対策にも用いられています。

システインの摂取目安量

厚生労働省『日本人の食事摂取基準』(2025年版)によると、システインの摂取目安量はとくに定められていません。通常の食生活を送っていれば不足することは少ないとされています。一方、サプリメントなどで摂取する場合は、過剰摂取による副作用(胃腸障害など)を避けるため、用法・用量を守ることが大切です。

システインを多く含む食品

システインは、肉類(鶏肉、豚肉等)、穀類(小麦、オートミール等)、野菜類(玉ねぎ、ブロッコリー、にんにく等)、大豆製品、卵、のり、ごま、牛乳、チーズ、かつお節など、多くの食品に豊富です。特定の食品に偏らず、さまざまな食品からバランスよく摂り入れましょう。